大人のためのおすすめバレエ作品

 

バレエが好き。
今は、日本のKバレエカンパニーのファン。

でも、日本ではバレエファンって少ない。特に男性。

バレエに縁がなくても、
娘さんにバレエ習わせる方は結構いて、それを機に、一度娘と観に行こうかな、という方はいるようです。
それ以外でも、「一度バレエというものを観てみたい」とか。

そんな時、皆さんならどの作品を選びますか?

多くの方は、「白鳥の湖」とか選ぶのでは。なぜなら、バレエといえば、白鳥の湖だから。

でも、私はオススメしません。
というのも、この作品、一般受けするような作品ではないのです。どちらかというと、玄人向け作品。


初心者が白鳥の湖を観るから、日本はバレエファンが増えないのでは、とさえ思ってます。

初心者に一番オススメなのは、「ドン・キホーテ」かな。
万人受けする作品で、どのバレエ団もやってるし。

スペインを舞台に、若いカップルが、女の子の父親の反対にもめげず、すったもんだの末に結婚する、という単純なストーリー。
事前知識は不要、底抜けに明るく、全幕通して老若男女楽しめる作品です。観終わった後、ハッピーな気持ちになります。

それ以外は、あなたのタイプ別にオススメがありますので以下にまとめました。

■泥沼のメロドラマ好き → 「ラ・バヤデール」(どのバレエ団もだいたいやってる)
泥沼の四角関係、殺人、とすごいです。
また、男性主役のソロルは、私の中で史上最強の「酷い男」。
永遠の愛を誓った彼女ニキヤがいながら、一目ぼれした別の女性と婚約した上、婚約式でニキヤが毒蛇にかまれて死にかけているのを、チラ見しただけで、助けようともせず婚約者と手をつないで逃げ去ります。

■ドSキャラ・ワイルドな男性が好き → Kバレエカンパニー「海賊」
ドSキャラのランケデム(奴隷商人。美女を誘拐して金持ち衆に売りさばいてる)がステキです。私が、あらゆるバレエ作品の中で一番好きな男性キャラがランケデム。(その次が、「カルメン」のモラレス)
「私も奴隷になって売りさばかれたい、そして売り残りたい(だってあなたの元にずっと置いておいて欲しいから♡)
」と思ってしまう。
また、男性ダンサー演じる海賊たちは肌も汚して破れたGパンやランニングとかを着てワイルドでかっこいいです。

■悪女にボロボロにされたい・軍服好き → Kバレエカンパニー「カルメン
ファムファタルの代名詞「カルメン」。カルメンに振り回されてドンホセがどんどん情けなくなりボロボロになります。男性ダンサー達が、衛兵、粗野な盗賊団、と色んな一面を見せてくれます。私は盗賊団が好き。好きな役は、モラレス。酒好きタバコ好き女好きでチャラい、でも仕事はちゃんとやる憎めない奴、というかなり魅力的な役なんです。1幕は、モラレスがタバコふかして娼婦と戯れているところから始まります。

■一度に4人の男性に求婚されてみたい → 「眠りの森の美女」(どのバレエ団もだいたいやってます)
この作品のクライマックス(一番人気のシーン)は、「ローズアダージョ」というシーンで、オーロラ姫が、同時に4人の王子と踊りながら求婚されるシーン。女性にとって夢のようなシーンです。
(ちなみに、私は、ローズアダージョの音楽を「世界一上がる音楽」としてよく聴いてます。聴くだけで気分は16歳です。)

■悪女に騙されたい → (クラシックバレエの)「白鳥の湖
悪女役オディール姫(黒鳥)が妖艶。

私は、クラシックの白鳥の湖はあまり好きな作品ではないのですが、Kバレエカンパニーの白鳥の湖は、大人な仕上がりになっていて好きです。

白鳥の湖の音楽は好きだけど白いチュチュとかクラシックバレエは苦手 → マシュー・ボーン版「白鳥の湖
これはクラシックでなく現代風の白鳥の湖。白鳥たちが男性でかっこいいです。
今年また来日するようです。

■歴史もの好き → Kバレエカンパニー「クレオパトラ
この作品で人気のシーンは、性奴隷(神殿男娼)たちがクレオパトラと一夜を共にしたいと群がり、クレオパトラに選ばれた一人の性奴隷が一夜を共にし、毒を浴びせられ果てるというシーンです。
Kバレエのプリンシパルダンサー宮尾俊太郎さんは「命と引き換えに美女と一夜を共にするのは男性なら一度は憧れる」とおっしゃってました。

■ストーリーを知ってる作品を観たい・古典純愛ものが観たい → 「ロミオとジュリエット」(どのバレエ団もだいたいやってます)
誰もが知るシェイクスピアの作品ですね。

ショパンの音楽が好き・年下男性との禁断の恋に酔いたい → 「椿姫」
これも、デュマ・フィスの小説が原作。
全幕(約2時間)ショパンの名曲をたくさん使っていて、音楽だけで酔えます。
残念ながら、日本のバレエ団はあまり公演してません。
パリオペラ座、ハンブルクバレエ団などの来日公演がチャンス。

いかがでしたか?
いつか、バレエを観る機会があった際の参考に。

マシュー・ボーンの作品は、バレエとは別にまたの機会にご紹介します♪