Kバレエカンパニー「カルメン」

 

3月16日(土)、Kバレエカンパニーの「カルメン」を観ました。(夜公演)

3年前の公演時はチケット取ったけど仕事が激務で日曜も仕事で観に行けず、その直後DVDが発売され、ハマって、一時は毎週観るほど。以来、3年間思い続け、やっと夢が叶いました。


本当は、堀内將平くんという好きなダンサーがドンホセを踊る昼公演と2公演観る予定でチケットも買ってたのですが、昼は息子のサッカーの試合が入ってしまい観れず(涙)

でも、実は脇役フェチの私としては、ドンホセではない普通の衛兵役やラストの4人の闘牛士役の堀内くんが観られて嬉しかったり。

 

カルメンの毛利実沙子さんは、エキゾチックなお顔に肉感的な体系で、陽のオーラを放ち「無邪気で天真爛漫な小悪魔」でした。日本のクラシックバレエダンサーの中では貴重なキャラだと思いました。

一方杉野慧くんのドン・ホセは陰。対照的でした。

栗山廉くん演じるエスカミーリョ。王子様キャラの彼が、「ただひたすらかっこいい」色男エスカミーリョをどう演じるか、この公演のお楽しみの一つでしたが、若いなりのエスカミーリョ像を作っていました。(そういう意味で、山本雅也くんのエスカミーリョもすごい観たかった)

私がこの作品で一番好きな役(「海賊」の奴隷商人ランケデムの次に好きなバレエキャラ)のモラレス(酒好き女好き、いつもタバコばっかり吸ってるチャラ男、でも仕事はちゃんとやる憎めないキャラ)は石橋奨也くん。DVD版の伊坂文月さんの「大人」なモラレスとは違った若いモラレス像。伊坂さんがコミカルさもある「陽」だとしたら石橋くんはどことなく陰のある「陰」なモラレスでした。私はやっぱり伊坂さんのモラレスが好き。

ドン・ホセの許嫁の聖女ミカエラ役の吉田このみさんは、品格の良さがハマってましたが、気品あり過ぎで田舎の女の子っぽさが足りなかったかなあ・・・

 

最後の4人の闘牛士が、堀内將平くん、山本雅也くん、益子倭くん、奥田祥智くん、と豪華過ぎるメンバー。
私、この4人の闘牛士の振り付けが大好きで(母性本能をくすぐる振り付けだと思います)、豪華メンバーが踊るこのシーンは目が♥でした。

残念だったのは、DVDと違って、ダンサーたちの表情が見えにくかったこと(前から10列目くらいでしたが)。
カルメンは映画的な作品なので、ダンサーひとりひとりの表情をよくみたいので、大きな劇場で鑑賞するより、小劇場やDVDでの鑑賞が向いてるかもしれません。シネマ化を期待します!